Googleが使えない中国人はどうAndroidを使っているのか?
一昨日(2014/12/29)からタイに来てます。ですが、その前に上海へ行っていました。
ご存知の通り、中国ではTwitterが使えません。Facebookもだめです。LINEも禁止されました。そのうえ更に、Googleまで使えなくなったのでマジで辛かったです。最初、Googleに繋げられない意味がわからなくて、nexus6が壊れたかな? だけどmacも繋がらないしiPadでも繋がらないぞ?Wi-Fiがおかしいのか?と思ったのですが、違いました。政府が壊してたようです。前回中国に行った時は普通に使えていたのと、この時代にGoogleが使えないというのが信じられなくて軽くパニックになりました。
ふだん、検索はGoogle、ブラウザはChrome、メールはGmailなので、Googleのサービスが使えないとほとんど何も出来なくなります。
AmazonCloudDriveやSkypeは使えたので、工夫次第で何とかなる部分もありすが、やっぱり不便なものは不便です。
検索は百度でなんとかなるにしても、中国にはAndroidユーザーがたくさんいるはずなのに、アプリとかどうやって入れてるんでしょうか。気になったので調べてみました。
正規のGoogle Playを利用するなら、VPNサービスを利用してIPアドレスを変えるしかない
中国政府がTwitterなどへのアクセスを禁じる基準としているのは、ユーザーのIPアドレスです。
なので、IPアドレスを力技で変更してしまえば、中国でもGoogle Playからアプリをダウンロードすることが出来ます。VPNについてはこの記事(インターネット大好きっ子が中国に行くなら、「VPN GATE」を利用しよう )で詳しく書いたので、興味のある方は参考にしてみてください。
ただし、ほとんどの市民は大人しく政府の規制をがまんしているのが現実です。
中国にはAndroidユーザーが3億8,400万人いる
百度の調査によると、中国のAndroidユーザーは2013年の第三四半期から1.14億人増えて、3億8,400万人になったそうです。
ものすごい人数です。世界のAndroidユーザーは10億人ですから、半分弱は中国人だという計算になります。ところが、Googleは政府からの検閲に反発し、2010年に中国から撤退、その後は香港に拠点を移しました。当然、普通の中国人はGoogle Playも使えません。
中国人はGoogle Play以外からアプリを入れている
そんな状況なので、中国人は野良のアプリマーケットから色々とアプリをダウンロードしています。アプリ自体を直接ダウンロードしたり、Amazonには繋がるので、Amazonのアプリストアから落としたり、Android market(安卓市场)などからダウンロードしているようです。セキュリティとか心配ですが、Google Playだけがアプリマーケットではありません。そのため、中国人は問題なくAndroidスマホを使えているようです。
中国国内の中国人は相変わらずGoogle Playからはダウンロードできないので、海外向けにアプリを作れるようになったというだけの話ではありますが、2014年11月、Googleは中国人のアプリ開発者向けにGoogle Playを公開したようです。
共産党の人も、Googleのサービスを使えなくするんだったらAndroidも締め出せば良いのに、そこまではしません。おそらくお金と思想のバランスなのでしょう。なんというか、中国らしさをひしひしと感じます。