右も左もバカばっかでうんざりします
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コラム
いわゆる放射脳の人たちとか、サヨク、ネット右翼みたいな人たちに多いと思うんですが、日本人は洗脳されている!みたいなことを言いたがる人っていますよね。
彼らはよく、
①日本の新聞とテレビはアメリカor中国、韓国資本の影響を受けているので、真実の報道はしない。
②国民はメディアによって情報をコントロール、洗脳されている。
③テレビのニュースを見たり新聞を読むのは辞めよう!
④ネットで◯◯を読め!☓☓が書いた本を読め!△△の動画を見ろ!
みたいなことを主張しています。
彼らは「世の中には何かとてつもない陰謀があって、政府やメディアはそれを隠そうとしている」と考えている訳ですが、もうね、アホかと。バカかと。彼らの言う通り、実際に「日本人が洗脳されている」んだとしてもですよ、あなたこそネットやら読んだ本やらに洗脳されてるんじゃないですか?って印象がすごくてすごくて。人間誰しも、読んだ本やら見たテレビ、友達の言ってた話やらなんやらの影響から抜けきるのは難しいわけですが、それにしたって、お前は洗脳されてる!→◯◯を読め!じゃ、その通りに行動したところで洗脳のされ方が変わるだけなんじゃないでしょうか。
社会学ではよく、「自明性を疑うことが大事なんだよ」と言われていますが、僕もその通りだと思うんです。ピーターティールも「物事に対して、世の中ではXだと思われているが実際にはYである、という隠れた真実を発見できるかどうかが大切なんだよ」と言っていますが、僕もその通りだと思うんです。ちきりんではありませんが、要するに「自分のアタマで考えよう」ってことですよ。最も、僕はちきりんの本は読んだことないんですけど。
肝心なのは自分で考えることであって、そのためなら新聞だろうがネットメディアだろうが、情報ソースはなんだって良いんです。ただ、何かを考える際には出来るだけバイアスがかかっていない情報を元にした方がいいので、2ちゃんのまとめサイトやらテレビのワイドショーは参考にしない方が良いでしょう。また、客観的に見える「事実」や「統計」ですら、ある問題を主張している人たちが恣意的に作ったものである可能性があるため、注意が必要です。
個人のブログや誰かの本なんかを読むのは問題発見には役立ちますが、鵜呑みにしてはいけません。何かを考えるときには、問題の発見→仮説を立てる→裏を取る。のプロセスを踏むべきです。自分で何かを考えるのはなかなか骨の折れる仕事ではありますが、だからといって安直に「◯◯を読めばOK」と思考停止するのはいかんでしょ。
本当はこんなこと今更書く必要なんてないはずなんですが、ネトウヨの平均年齢は38歳だと言う話もあったりして、それがマジならけっこうヤバイと思うんです。僕は子供の頃、大人はみんなすごいんだと思ってましたが、世の中にはどうしてこうも信念を持ったバカが多いのか、理解に苦しみます。見てて悲しいです。なんとかなりませんかね。これ。