参考書は、1周目を超高速で終わらせ、何回も復習するのが基本

公開日: : 最終更新日:2015/06/12 勉強法, 大学受験

「たくさんの参考書に手を出すのは無駄」「1冊を完璧に」という主張をしている人がいます。主張それ自体には僕も概ね同意見なのですが、それと同時に、参考書を終わらせるまでの時間にも気を配るべきだと思います。

早い話、チンタラやってちゃ駄目なんです。

新しい参考書は、可能な限り速く終わらせるべき

多くの勉強法本やブログ、教師、先輩が復習の重要性を訴えてみたところで、復習を軽視する受験生は後をたちません。それどころか、そもそも「復習が大事である」ということすら知らないでいる人も少なくないと思います。

おそらく、諸悪の根源は学校の小テストでしょう。

例えば、英単語の小テストを思い出してください。
1冊の単語帳から数十個の単語を順番に抜き出していって、毎週テストをするようなやり方を取っている学校が多いのではないでしょうか。結果、単語帳を1冊終わらせるのに1年かかったりしてるんです。

もちろん、エビングハウスの忘却曲線からもわかる通り、こんな覚え方はまったくもって非効率的です。最後まで進んだ頃には、最初の方にやったことを覚えているはずがありません。

そういった事態を避けるためには、1冊の参考書を、できるだけ素早く終わらせれば良いのです。一周目で全て完璧に覚えることなんて不可能なんです。だったら、一周目から完璧を目指すのではなく、何度も復習することで、だんだんと完璧に近づけていけば良いのだと考えましょう。

出会った回数が多ければ多いほど、忘れにくくなる

例えば、英単語を覚えるために、紙に100回も200回も書いていく人がいます。勉強法は人それぞれ好みや相性があるので、全く否定するつもりはありません。ですが、効率悪いことやってるなあ・・・とは思ってしまいます。

エビングハウスの忘却曲線でも明らかになった通り、記憶の定着には復習が欠かせません。ここでいう復習とは、すなわち「出会いを増やしましょう」というです。

興味のあること、例えばゲームやまんがのキャラクターを覚えることが出来るのは、何度も読み返したり遊んだりしているうちに、自然と覚えたからでしょう。

勉強だってそれと同じで、復習した回数が多ければ多いほど忘れにくくなるんだから、たくさん復習をすれば忘れなくなるんです。で、たくさん復習するためには、1回の復習にかかる負担を軽くしてやれば良いのです。

1番簡単かつ速いのは、参考書を何度も見ること

これが1番だと思います。例えば英単語であれば、何度も何度も見てるうちに、いつの間にか反射的に英語→日本語がわかるようになってきます。更に続けていくと、英単語を見るだけで意味がとれるようになってきます。このくらいまで行けば、そうそう忘れるはずがありません。

1個1個紙に書いていくより、目で見て読んだ方が、復習を短い時間で終わることができるんです。紙に何度も書いていくやり方では、たしかに勉強してる感は味わえるかも知れませんが、回数をこなすことが難しくなるのでオススメできません。

復習の基本は、「三歩進んで二歩下がる」

いくら復習が大事とは言っても、一歩進んで二歩下がるでやってしてしまうと、いつまでも前に進めないどころかどんどん後退してしまいます。あまりよろしくありません。

そうではなく、三歩進んで二歩下がるくらいの意識でいるのが良いと思います。

覚えるべき単語が2000個あるとすれば、単純に計算すれば1日100個覚えれば20日、200個覚えれば10日で一周目を終えることができます。実際には三歩進んで二歩下がる復習をしながら進めていくので、

1日目
1-200
2日目
1-200 201-400
3日目
1-400 401-600
4日目
201-600 601-800
5日目
401-800 801-1000


という具合のペースでやっていけば良いでしょう。
また、それだけではなく、日々の課題も細かく復習しながら進めていきます。

1日目に200単語を覚えるのであれば、
1-10
1-10 11-20
11-20 21-30
1-30
31-40 41-50
41-50 51-60
31-60


と言った具合で進めて行き、最後にその日1日の総復習をやってください。この細かい復習を挟みながら進めていくやり方は単語を覚えるとき以外にも使うことが出来る、勉強法の基本です。

その際、一周目には60%くらい覚えていればOKです。とにかく1冊を素早く終わらせることを考え、出来る限り1冊の参考書に集中しましょう。1冊を終わらせる時間が短ければ、最初の頃にやった部分も覚えているはずです。つまり、それだけ復習にかかる労力も軽減されます。

そのため、一度に手を出す新しい参考書は最大でも2冊とし、その他の時間は復習にあててください。

メイン・サブ・サブサブ理論

高速で終わらせるべき参考書をメインでやるとしても、それ以前に使っていた参考書の復習は絶対に続けるべきです。せっかく終わらせた参考書でも、復習をサボればあっという間に忘れます。

「受験はゲーム」という本では、メインでやる参考書の他に、サブ・サブサブの参考書を常に復習し続けようぜと言ってます。

<サブ状態>

サブはまだ完璧に覚えているわけではないので、少し時間がかかる。一日8時間勉強するなら、サブに充てる時間の目安は3時間位。しかし毎日サブの復習を続けていくと、はじめは3時間必要でも次第に2時間、1時間と短くすることができる。それは覚えているものが増え、覚えていないものが減り、見直すのに時間がかからなくなるから。その結果、メインに充てる時間を増やすことができる。

〈サブサブ状態〉

これを続けていくと、メインの参考書が終わる頃には、サブの参考書は30分程度に1周見直せるようになる。それが「サブサブ」の状態。この状態になれば、必要な知識はほとんど覚えている。そのため毎日復習する必要はなく、復習は1週間に1回、もっと慣れたら月1回くらいでよい。

ちなみに、「受験はゲーム」ではメインにする参考書は1冊までにしろと言っていますが、僕は2冊くらいまでならイケるんじゃないかと思います。薄い参考書や、軽く終わる講義調の参考書とかもあるからです。

そこらへんは個人の感覚でやればいいんですが、いずれにせよ、メインを増やしまくるのはやめておいた方がよいでしょう。

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