まだローマ字入力で消耗してるの?親指シフトの方が3倍早いですよ
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コラム
親指シフト入力を導入し始めました。
親指シフト入力というのは、日本語の入力に最も適したキーボードの配列方式です。
例えば、ローマ字入力で「親指シフト」という文字列を入力しようと思うと合計14回キーボードを叩く必要がありますが、親指シフト入力であれば7タイプで済みます。
清水亮さんの「最速の仕事術はプログラマが知っている」って本を読んだのをきっかけに存在を知った入力方式なんですが、まさに指が喋る感じです。もっと早くに出会っておきたかった。
日本人の労働生産性が低いのは、みんながローマ字入力をしているからかも知れない
現状ほとんどの人は「ローマ字入力」を使っていますが、もしかすると、日本人の労働生産性が先進国の中で最も低いのは、ローマ字入力のせいかも知れません。いや、マジで。
もちろん、生産性の低さには長時間労働を評価する風潮を初め、様々な要因があるんだとは思うのですが、ほとんどの学生やホワイトカラー、ブロガー・ライターの皆様方におかれましては、文字入力の効率が悪いのはかなり損なはずです。
親指シフトとローマ字入力では、同じ文章を書くのに単純計算で約2倍程度キーボードを叩く回数が変わってきます。この差は、書くべき文章の量が増えれば増えるほど顕著になっていくし、長い目で見ればとてつもない差になります。
ちなみに、親指シフトで使うのは上の図の通りでキーボードでローマ字が刻印されているところだけです。
かな入力はローマ字入力よりは大分マシですが、使うべきキーが親指シフトより多いので親指シフトには一枚劣ります。
日本語をローマ字入力していくのは、圧倒的に効率が悪い
キーボードを押す回数が増えるのもそうなんですが、そもそもローマ字入力ってかなり不自然な入力方式なんですよね。
通常、日本人が日本語の文章を書こうとするとき、頭の中にある文字は日本語なはずです。手書きのときはそれをそのまま、ひらがなorカタカナor漢字でアウトプットする訳です。
ところが、キーボードでローマ字入力をするときは違う。
頭の中で、文字を一端、ローマ字に直してやらないといけません。慣れればほとんど無意識で出来る作業ではありますが、それは無駄さに対して鈍感になっているだけです。実際には脳みそのメモリを「日本語をローマ字に直す」という非日常的な作業に割り振っているので、生産性は間違いなく下がってます。
親指シフトを導入すれば、タイプ数自体が半分になるという事実と、脳みそのメモリ節約できるみたいな目に見えない恩恵が合わさり、体感的には文章作成の効率が3倍に上がります。
まだローマ字入力で消耗してるの?
先述の『最速の仕事術はプログラマが知っている』によると、日本人は「効率」や「生産性」とは無縁な、非常に後ろ向きな理由からローマ字入力をスタンダード扱いしているようです。以下引用。
そもそも、ローマ字入力が日本で普及したのは、パソコン黎明期に「キーボードアレルギー」を主張するオールドタイプがぞろぞろ存在していたからだ。
今のパソコンのキーボードのキーは、ざっと100以上あるその配置を覚えるのが苦痛だと主張する老人たちのために、26文字しか覚えなくていい「ローマ字入力」が大流行したのだ。しかし、考えてもみてほしい。実際には26文字では到底たりない。数字キーやリターンキー、スペースキーや各種記号、カーソルキーやCTRLキー、ファンクションキーなどで結局さらに37のキーを覚えることになる。すると合計63のキーだ。100個程度のキーのうち、すでに過半数を覚えているのである。
だとすると、さらに50個のキー配列を覚えるのはそれほど難しいことではない。
そもそもいまどき、誰がキーボードの配列を覚えるのにそれほどの苦労をしているというのか。子供のころからPCに触れていれば、覚えるのは簡単だ。
それでも子供がローマ字入力で育ってしまうのは老人たちのせいである。
家のPCはたいていローマ字入力設定になっている。仮にこれをかな入力に変えて、そのまま戻さないと親からクレームを言われる。それでいつのまにかローマ字入力が「誤ったマナー」として受け入れられるようになった。
たしかに習慣を変えるのにはエネルギーがいります。ですが、ここはスパっと覚悟を決めて、親指シフトに切り替えるべきでしょう。
親指シフトを導入する前に目を通しておきたいやつ
このへんを見とけばいいと思います。
3日で覚えるMacで親指シフト、設定と練習方法のまとめ
親指シフトまとめ
練習はNICOLA派宣言を参考にしてください。
配列自体は2〜3日も練習すれば覚えます。1週間もすれば、ローマ字入力に戻ろうなんて気は起こらなくなるはずです。