ADHDの僕が、「ストレングスファインダー」をやった結果

公開日: : コラム, 書評

『ストレングスファインダー』という、個々人の性格から来る「強み=ストレングス」をかなり正確に調べることができる本があります。

ストレングスは全部で32種類あり、テストを受けると、その人の特に強いストレングスの上位5つの組み合わせがわかります。この組み合わせという概念が曲者で、ストレングスがストレングスを補完したり強化したりするんです。組み合わせについて考察してる人もたくさんいるので、興味があれば探してみてください。

テスト自体は、本につんているシリアルコードをwebサイト上で打ち込んでテストを受けます。
ですが、残念ながらシリアルコードは1回しか使えないので、古本だとテストを受けることができません。新品を買いましょう。

僕の強みTOP5

僕のストレングスはこんな感じでした。

①学習欲
②最上志向
③内省
④収集心
⑤目標志向

こじつけ的なところもあるかも知れないんですが、ちょっとADHD的なところがあるように思えます。

詳しくは後述しますが、典型的なADHDである知人にストレングスファインダーの結果を聞いたら、その人の特性も僕とほとんど同じでした。もしかすると、ADHDの人はみんな似たような結果になるのかもしれません。

僕の強みの解説

①学習欲

学習欲という強みの特徴を要約すると、

・好奇心旺盛である。
・結果を出したいとか、専門化になろうとしているわけではなく、どんどん新しいことに取り組みたい。
・短期プロジェクトなどを繰り返すような、活気ある職場が向いている。

感じです。
んで、結果の原文がこちら。

以降、要約→原文の順番で書いていきます。

あなたは学ぶことが大好きです。あなたが最も関心を持つテーマは、あなたの他の資質や経験によって決まりますが、それが何であれ、あなたはいつも学ぶ「プロセス」に心を惹かれます。内容や結果よりもプロセスこそが、あなたにとっては刺激的なのです。

あなたは何も知らない状態から能力を備えた状態に、着実で計画的なプロセスを経て移行することで活気づけられます。最初にいくつかの事実に接することでぞくぞくし、早い段階で学んだことを復誦し練習する努力をし、スキルを習得するにつれ自信が強まる――これがあなたの心を惹きつける学習プロセスです。

あなたの意欲の高まりは、あなたに社会人学習――外国語、ヨガ、大学院など――への参加を促すようになります。それは、短期プロジェクトへの取組みを依頼されて、短期間で沢山の新しいことを学ぶことが求められ、そしてすぐにまた次の新しいプロジェクトへに取組んでいく必要のあるような、活気に溢れた職場環境の中で力を発揮します

この「学習欲」という資質は、必ずしもあなたがその分野の専門家になろうとしているとか、専門的あるいは学術的な資格に伴う尊敬の念を求めていることを意味するわけではありません。学習の成果は、「学習のプロセス」ほど重要ではないのです。

②最上志向

最上志向は、

・自分のやりたくないことはやりたくない!
・やりたいことだけやりたい!
・苦手なことを頑張るより、得意なところを伸ばした方がいいじゃん!

といった考え方をするストレングスです。
結構ADHD的だと思います。

優秀であること、平均ではなく。これがあなたの基準です。

平均以下の何かを平均より少し上に引き上げるには大変な努力を要し、あなたはそこに全く意味を見出しません。平均以上の何かを最高のものに高めるのも、同じように多大な努力を必要としますが、はるかに胸躍ります。

自分自身のものか他の人のものかに関わらず、強みはあなたを魅了します。真珠を追い求めるダイバーのように、あなたは強みを示す明らかな徴候を探し求めます。生まれついての優秀さ、飲み込みの速さ、一気に上達した技能――これらがわずかでも見えることは、強みがあるかもしれないことを示す手がかりになります。

そして一旦強みを発見すると、あなたはそれを伸ばし、磨きをかけ、優秀さへ高めずにはいられません。あなたは真珠を光り輝くまで磨くのです。このように、この自然に長所を見分ける力は、他の人から人を区別していると見られるかもしれません。

あなたはあなたの強みを高く評価してくれる人たちと一緒に過ごすことを選びます。同じように、自分の強みを発見しそれを伸ばしてきたと思われる人たちに惹かれます。あなたは、あなたを型にはめて、弱点を克服させようとする人々を避ける傾向があります。

あなたは自分の弱みを嘆きながら人生を送りたくありません。それよりも、持って生まれた天賦の才能を最大限に利用したいと考えます。その方が楽しく、実りも多いのです。そして意外なことに、その方がもっと大変なのです。

③内省

内省はこんな感じ。

・常に何かを考えているが、考えていることはその時によって変わる。
・ADHD的に言うと、「過集中」の状態に近い。
・1人の時間が楽しい。

あなたは考えることが好きです。あなたは頭脳活動を好みます。

あなたは脳を刺激し、縦横無尽に頭を働かせることが好きです。あなたが頭を働かせている方向は、例えば問題を解こうとしているのかもしれないし、アイデアを考え出そうとしているのかもしれないし、あるいは他の人の感情を理解しようとしているのかもしれません。何に集中しているかは、あなたの他の強みによるでしょう。

一方では、頭を働かせている方向は一点に定まっていない可能性もあります。内省という資質は、あなたが何を考えているかというところまで影響するわけではありません。単に、あなたは考えることが好きだということを意味しているだけです。

あなたは独りの時間を楽しむ類の人です。なぜなら、独りでいる時間は、黙想し内省するための時間だからです。あなたは内省的です。ある意味で、あなたは自分自身の最良の伴侶です。あなたは自分自身にいろいろな質問を投げ掛け、自分でそれぞれの回答がどうであるかを検討します。

この内省という資質により、あなたは実際に行っていることと頭の中で考えて検討したことと比べた時、若干不満を覚えるかもしれません。あるいはこの内省という資質は、その日の出来事や、予定している人との会話などといったような、より現実的な事柄に向かうかもしれません。それがどの方向にあなたを導くにしても、この頭の中でのやりとりはあなたの人生で変わらぬものの一つです。

④収集心

・情報や物質的なコレクションなど、とにかく色々なものに興味を持ち、集めたがる。
・好きなことにのめり込む、マニアックな感じ。
・モノを捨てられない

あなたは知りたがり屋です。あなたは物を収集します。

あなたが収集するのは情報――言葉、事実、書籍、引用文――かもしれません。あるいは形のあるもの、例えば切手、野球カード、ぬいぐるみ、包装紙などかもしれません。集めるものが何であれ、あなたはそれに興味を引かれるから集めるのです。そしてあなたのような考え方の人は、いろいろなものに好奇心を覚えるのです。

世界は限りなく変化に富んでいて複雑なので、とても刺激的です。もしあなたが読書家だとしたら、それは必ずしもあなたの理論に磨きをかけるためではなく、むしろあなたの蓄積された情報を充実させるためです。もし旅行が好きだとしたら、それは初めて訪れる場所それぞれが、独特な文明の産物や事柄を見せてくれるからです。これらは手に入れた後、保管しておくことができます。

なぜそれらは保管する価値があるのでしょうか? 保管する時点では、何時または何故あなたがそれらを必要とするかを正確に言うのは難しい場合が多いでしょう。でも、それがいつか役に立つようになるかどうか誰が知っているでしょう。あらゆる利用の可能性を考えているあなたは、モノを捨てることに不安を感じます

ですから、あなたは物や情報を手に入れ、集め、整理して保管し続けます。それが面白いのです。それがあなたの心を常に生き生きとさせるのです。そしておそらくある日、その中に役に立つものが出てくることでしょう。

⑤目標志向

一見するとADHDっぽくなさそうな感じもしますが、

・優先順位1位のことだけにしか、労力を割かない。
・目標のためには、役にたたない行動を徹底的に無視する。
・目標に遅れてるとイライラする。

と、やっぱりADHDチックな感じ。

「私はどこに向かっているのか?」とあなたは自問します。
毎日、この質問を繰り返します。

目標志向という資質のために、あなたは明確な行き先を必要とします。行き先がないと、あなたの生活や仕事はたちまち苛立たしいものになる可能性があります。ですから毎年、毎月、さらに毎週でさえ、あなたは目標を設定します。この目標はあなたの羅針盤となり、優先順位を決定したり、行き先に向かうコースに戻るために必要な修正をする上で、あなたを助けてくれます。

あなたの目標志向は素晴らしい力を持っています。何故ならそれはあなたの行動をふるいにかけさせるからです。――すなわち、特定の行動が目標へ近づくために役に立つかどうかを本能的に評価し、役に立たない行動を無視します。

そして最終的に、あなたの目標志向はあなたを効率的にさせるのです。当然ながらこの裏返しとして、あなたは遅れや障害や、例えそれがどんなに興味深く見えようとも本筋から外れることにいらいらするようになります。このことは、あなたを集団の一員として非常に貴重な存在にしています。

他の人が脇道にそれ始めると、あなたは彼らを本筋へ連れ戻します。あなたの目標志向は、目標に向かって進むために役に立っていないものは重要ではないということを、あらゆる人に気付かせます。そしてもし重要でないなら、それは時間を割く価値がないということです。あなたは、あらゆる人を進路から外れさせません。

やえばの才能研究所というサイトの「目標志向」考察を見ると、目標志向の本質がさらにわかります。

1.目標志向の人が水を安く買いたいと思った。
2.「20キロ離れたスーパーで、水が安く売っている」という情報を入手。

したとすると、目標志向の人はこんな感じで行動するんです。

や: 「20km先の安売り店に水を買いに行く友達」の例に戻ってみる。彼の中では「水を1円でも安く買う」という優先順位が設定されているから、車に乗って買いに行ってはいけない。その分コストがかかってしまう。

お: うん、でも、遠いから時間がかかるよね。

や: そうそう。時間がかかってしまう。下手したら閉店したり、売り切れてしまう。でも、コストは譲れない。結果として彼は「走る!自転車を使う!」っていう選択肢を取る。こうすれば少しでも速くなり、コストは譲らなくてよい。朝から並ぶ店だったら、「3時起きで自転車に乗って買いに行く」という事も考えられる。1位コスト、2位時間だから、3位以下の「体力」とか「快適さ」はかなり後回しになるわけだ。ましてや「人にどう思われるか?」なんてのは彼の場合は全く圏外だろうね。

お: うわー、でも、確かに彼の場合、そういう行動はあり得るね。なるほど、「目標志向」という名前だったから、戦略性と同じく結果を優先しているのだと思い込んでたけど、実は優先順位の方を優先していたんだね。それは気付かないわ・・・。それでいろんな事がつじつまが合うね。「一見すると合理的でない行動」「感情を無視することがあること」・・・あれ、「お金を優先しやすい」の問題はどう?

や: それも解決済み。

お: どうしてなの?

や: 目標志向を持つ人がもしそういう考え方だとしたら、「お金」の優先順位を下げてしまったら大変なことになる(笑)

お: あ、そうか!!例えば、お金より快適さを優先したら、無尽蔵にお金を使うことになってしまうね(^-^;

ADHDの人は、強みが似てくるのかもしれない

先述した知人は、「内省」が「達成欲」になっているだけで、あとは僕とまったく同じでした。
達成欲は、目標志向と相性が良さそうな特性だと言えそうです。

ストレングスファインダーの結果をブログなどに載せてる人はたくさんいますが、「ADHDです」といっている人はあまり数がいません。それでも僕が見た限りだとこの人なんかは、上位5つの特性が

収集心
内省
学習欲
目標志向
原点思考

と、ADHDかつ、僕とも似た結果が出てました。
まだまだデータが少ないのですが、もしかするとADHDの人は大体似たような感じになるのかな〜と思います。

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