日本で電子書籍がイマイチ流行らないのは、みんながiPhoneを使ってるからではないか
先日iPhoneを卒業し、Nexus6を使い始めたのですが、電子書籍が読みやすいことに感動してます。
Androidではアプリ内から直接Kindle本が買える
iPhoneやiPadのAmazonアプリやKindleアプリでは、Kindle本が買えません。
Appleはibooksで買って欲しいのかも知れませんが、ユーザーからすればそんなの知ったこっちゃありません。僕はibooksよりKindleで読みたいんです。KindleだったらApple製品以外の端末からでも読めるし、商品のラインナップだってKindleの方が充実してる感じがします。Amazonのポイントもつくし。紙の本やその他の商品を買う時に普段使っているAmazonから、電子書籍も買っちゃう。これはもう、自然な流れなんですよ。
ところが、その流れがiosでは妨げられていました。iPadでKindle本を買うには、ブラウザでAmazonのページに行って商品を見つける必要があります。2度手間3度手間で、大変面倒くさいわけです。そんな訳で僕は今までiPhoneやiPadで電子書籍を読むということをそれほどして来ませんでした。時々iPadの方で漫画を読んでたくらいです。
電子書籍はAndroidのKindleで読んだ方が良い
その点、Nexus6は素晴らしい。電子書籍をアプリから直接買えるし、なにより画面のサイズが電子書籍を見るのにちょうどいいんですよ。iPhoneでも6 plusだったら良いと思いますが、それ以外のものでは画面が小さくてストレスを感じます。逆にiPadでは大きすぎる。読むのに疲れちゃいます。
思うに、日本で電子書籍がイマイチ流行らない理由の一端もこの辺りにあるのかも知れません。iPhoneしか使ってない人はAndroidのKindleアプリが使いやすいことに気付かないから、電子書籍は微妙だと思ってしまう。ibooksは品揃え的にも値段的にもいまひとつなのに、Kindleが使いにくいのがいけないんですよ。最近まで画面も小さかったし。
東急の調査ですが、あなたが電子書籍を読むのに使っている端末はなんですか?という質問に対する回答がこちら。
ほとんどの人はスマホで読んでるみたいですが、3割くらいはiPadを使っているようです。データにはAndroidのタブレットで読む人が載っていないですが、もしかして全然いないのでしょうか。
同調査によれば、電子書籍の利用率は15・5%しかありませんでした。この数字は、いわゆるイノベーター理論で言うところのアーリーアダプターとイノベーターを足し合わせた数値とほぼ同じ。
現状、電子書籍を利用している人は新しい物事への感度が高い人たちだけだと言うことです。それに、いくら使いたいと思っていても、使いにくかったら使いません。MM総研によると、2014年上半期のスマホ出荷台数ではiPhoneがトップで、8割以上は5インチ以下の画面サイズでした。
小さい画面のスマホじゃ電子書籍は読む気がしません。それ専用の端末を買わなきゃいけないというのはハードルが高いですし、iPhoneやiPadではKindleが使いにくい。Androidのファブレットを持てば電子書籍の利便性は上がりますが、画面がデカイのは嫌だと言う人も結構いて、なかなか難しいですね。もっとみんなが電子書籍を使うようになれば、Kindleなどで電子版を出さない本とかも無くなると思うんですが、完全にそうなるのは一体いつになることやら。