資格のいらない肩書なら、勝手に名乗ってしまえばいいんですよ

公開日: : コラム

かっこつけてる子供

デザイナーとかイラストレーターとか、芸人とかミュージシャンとか、コピーライターとかカメラマンがそうなんですけど、肩書を名乗るためにこれといった資格が存在しない肩書ってたくさんあると思うんです。

んで、そういった肩書を名乗ってる人に対し、「あの程度の実力でミュージシャン名乗ってるとかwwwww」みたいなことを言ってバカにする人が世の中にはいるんですね。

僕的には、ダサいのは創作物やその人自身だと思っているので、創作物やその人自身がダサい・つまらないことをDisるのは大いに結構なんですが、「その程度の創作物で、◯◯名乗ってんのは滑稽だよね〜」みたいなことを言ってDisるのはなんか違う気がするんです。

そういうことを言う人は、じゃあどの程度のレベルから「ミュージシャン」なり「デザイナー」ですって名乗っても良いのか?ってことを考えてみると良いんじゃないかなって思います。結局、たどっていくとキリがないんですよ。ちなみに僕は、「ブロガー」なり「ゲームデザイナー」ですと勝手に名乗ってますが、誰にも文句を言われたことがありません。資格がいらない肩書きだからです。

仮に文句を言ってくる人がいるとしたら、その人は◯◯の基準を超えてるなら名乗ってもいいという定義をつくる必要があります。ですが、万人が納得する「◯◯」を定義付けするのは非常に困難です。つまるところ、個人の主観になってくるからです。

そもそも名乗るのに資格がいらない肩書なら、その肩書を名乗るかどうかは本人の覚悟やアイデンティティの問題であって、基本的には他人がとやかく言う話ではありません。どうしても言うのなら、名乗ってもOKになる基準点を公的に設定してから話すべきです。まあ、その時点で「資格のいらない肩書き」という前提から外れるわけですが。

「肩書きを名乗る」と、ハードルが上がる

ただし、とりあえず肩書きを名乗ってみることは、自分のハードルを高くすることに繋がります。

単なる絵が得意な人ではなく、あえてデザイナーを名乗っていれば、「デザイナー名乗っててその程度かよ」とか言われちゃうリスクも当然あります。
でも結局のところ、少しくらい高いハードルを超えた方が、結局のところ成長スピードも上がるんですよ。

例えばベンチプレスなら、「ギリギリ持ち上がるけど、下手したら潰れる」くらいの負荷をかけるのが筋肉の肥大には効果的だと言われています。一方、余裕で持ち上がる軽いバーベルを何度も上げ下げしても、持久力は上がりますが筋肥大はしません。マッチョになりたかったら、重いバーベルを上げなきゃダメなんです。使える筋肉・使えない筋肉って本に書いてありました。

出来なくても出来るフリをするべき

僕は、現時点での実力がどうであれ、資格のいらない肩書を名乗りたいならどんどん名乗っていけばいいと思ってます。
ハッタリをかまして、かまして、かまし続けてるうちにいつか本物になれれば、それでいいんじゃないかと考えてるからです。

例えば、現時点の自分の実力で、

    ・眠ってても出来ること
    ・起きてれば出来ること
    ・頑張れば出来ること
    ・超頑張ればできること
    ・死んでも出来ないこと

があるとします。

僕だって流石に、「死んでも出来ないこと」を出来るとは言いません。空を飛べるよ!とか、素手でトラに勝てるよ!とか。でも、超頑張れば出来ることなら「出来ますよ」って言っちゃうんですよ。性格的に、眠ってても出来ることをやってると本当に寝ちゃうし、起きてれば出来ることをやってるとだんだん眠くなってくるからです。

現在の実力を元に出来るか出来ないかを判断するっていうのは、結局のところ、今後の成長を計算に入れずに考えたものにすぎません。多くの場合、頑張れば出来ることは頑張ってるうちに普通に出来るようになってくるんです。無理というのは嘘吐きの言葉なんですよ。

趣味以上プロ未満の人がプロになるまでの「つなぎ」が必要

とりあえず何かしらの肩書きを名乗ることで、一応その世界で勝負の土俵に立つことができます。
ところが多くの場合、実績もなければ経験も浅い趣味以上プロ未満の人たちは、なかなか自分の能力を活かす機会が少ないのではないのでしょうか。

そもそも仕事のもらい方もわからないし、 ギャラの交渉方法もわからない。わからないことだらけです。仕方がないから、目の前のことを自分なりにやってくしかないんです。
でも本当は、これは解決できる問題なんじゃないかなと考えています。

おこがましいようですが、僕は趣味以上プロ未満の人たち、いうなれば「意識高い系アマチュア」みたいな人たちを応援したいと思ってるんです。

現状ではクラウドソーシングで仕事を取ってくるくらいしかないわけですが、クラウドソーシングは良くも悪くもクラウドソーシングなんですよね。ほとんどの場合、クラウドソーシングで仕事を頼む人たちは安い金額でそれなりの成果を出してくれることを期待されてるに過ぎないんですよ。

そこには「あなただから頼む」みたいな感覚は薄いんです。
「クラウドソーシングで経験を積んで、クライアントを獲得していく」考え方もあるので、例えばライターをやってみたいと考えてる人はこういうサービスに登録して実績を作ってみるのはありだと思います。

ただしいずれは、自分だから指名される境地を目指すべきです。

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