インターネット大好きっ子が中国に行くなら、「VPN GATE」を利用しよう
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最終更新日:2016/01/13
海外
中国では基本的に、当局の規制のせいでGoogle、LINE、Twitter、Facebookなど、インターネット大好きっ子には欠かせないサービスが利用できません。
「VPN」でIPアドレスを変えれば、中国でもネットに繋がる
中国政府は、ユーザーのIPアドレスをみて、出処が中国国内にあるユーザーをTwitterなどのサービスに繋がらないようにしています。なので、「VPN」を利用してIPアドレスを変更すれば、中国国内にいてもインターネットを利用することができるいうわけ。
VPNのサービスは多種ありますが、2016年現在、無料で使えるVPNサービスのうちもっとも安定していて有力なのは、日本の筑波大学が提供している「VPN GATE」です。
中国からはVPN GATEにアクセス不可能なので、事前にメルマガ登録しておこう
VPN GATEでIPアドレスを変える作業自体は、macでもiphoneでもandroidでもwindowsでも、OSに元々付属している機能を利用するだけなので普段からスマホやPCを利用しているなら簡単にできるんですが、当の中国はユーザーにおいそれとIPアドレスを変更されては規制の意味がなくなってしまうと考えているため、VPN GATEへのアクセスをできなくしています。
そこでVPN GATEでは、毎日3回8時間ごとに、VPN GATEのミラーサイトのURLを複数記載したメールを送ってくれるメルマガを発行しています。中国に行く前に登録しておけば、そこ経由でアクセスすれば問題なくVPNを利用できるのですが、不幸にも登録をせずに中国へ向かってしまった人がVPNゲートを利用するには、
①その他のVPNサービス経由でIPアドレス変更
②VPN GATEにアクセス
③VPN GATEでIPアドレス変更
という信じられない手間をかける必要があるため、頻繁に中国旅行・中国出張をするなら事前にメルマガ登録しておくことをおすすめします。
VPN GATE利用時の注意事項
通常、VPNゲートでIPアドレスを変更する際には、「◯◯◯◯.opengw.net」で終わるURLを打ち込めば良いのですが、中国国内ではそれだとうまく行きません。代わりに、「xxx.xxx.xxx.xxx」といった形式の数字=生IPアドレスを打ち込む必要があります。このことは一応、VPNゲートの接続方法ページにも書いてあるのですが、いかんせん読み飛ばしがちなので注意しておく必要があるでしょう。僕は読み飛ばしたせいで、記載に気づくまで繋がることができませんでした。
また、VPNゲートは時々中国当局に攻撃されることがあるようで、VPNゲートで利用できるよ〜と表示されているIPアドレスの中には「偽物」が混ざっていることもあります。
国家の検閲用ファイアウォール管理者への警告
VPN Gate サービスが提供する VPN サーバーリストを貴国の検閲用ファイアウォールの IP 遮断リストとして使用することを禁止します。
VPN サーバーリストには誤った IP アドレスが含まれていることがあります。
このサーバーリストを検閲用ファイアウォールに投入すると、意図しない不具合が生じる場合があります。
そのため、検閲用ファイアウォールの IP 遮断リストの管理のために、VPN サーバーリストを使用してはなりません。
僕がこれにやられたのかは不明なんですが、うまく繋がらなくて、ウンウンと時間を使ってしまったことが何度もありました。
VPNゲートは緊急手段
便利なVPNゲートではありますが、基本的には急場しのぎに使うのが良いでしょう。
VPNという技術自体が、前提として「他人のパソコンを経由してIPアドレスを変える」ものである以上、どうしたって普通につなぐよりは回線が重くなってしまいます。そのうえVPNゲートは、便利かつ無料で提供されている分、利用者が多く回線が重くなってしまう傾向があるんです。道路が渋滞してしまう理屈と同じです。
なので、長期間の滞在が決まっている人や回線に中々繋がらないわずさわしさを解消したい人は、有料のVPNサービスを利用するのもひとつの手ではあります。例えばセカイVPNなんかであれば、2ヶ月までは無料でお試し期間があるので中々いいんじゃないでしょうか。ほとんどの場合、2ヶ月もあれば足りると思うので、帰国後即解約してしまえば良いんです。
本当なら、インターネットくらい堂々とやりたいんですが、中国のインターネット事情は、「上に法策あれば、下に対策あり」を地でいく感じですねえ。