校則の存在意義を疑おう!

公開日: : 社会学

世の中には、どうしてそんな決まりがあるのか疑問に思わざるを得ない、変な校則というものがあります。

・校区外に出てはいけない(小学生がメインか?)
・シャーペン禁止(小学生)
・不純異性交遊の禁止
・ゲーセンに行ってはいけない
・喫茶店に行ってはいけない
・外出時は制服を着用する(中高生)
・テレビを見るな
・スマホを使うな

などなど。
これらの校則は考えられないほど時代遅れなので、実際にはまったく機能していないこともしばしばです。

昔は喫茶店に行くやつ=不良みたいな図式があったのかもしれませんが、今はそんなこともありません。僕が喫茶店で見かける学生たちはみんな、わざわざ学校が終わってからもお勉強をするよいこたちです。個人的にはマックで遊戯王カードとかやってる高校生がウザいので、どうせならマックを禁止にした方がいいと思います。

守られないルールは無意味

スマホばっかりやって勉強に手がつかない子は問題ですが、それは本人と家庭の問題であって学校がとやかく言うことではありません

SNSや出会い系などで出会った人に援助交際や不純異性交遊に巻き込まれるかもしれない!未然に防ぐのだ!と思ってる先生や保護者がいるかもしれませんが、そういうのに巻き込まれる子は自分から巻き込まれに行きます。校則で縛ったところで意味はありません。ただ禁止したってほとんど意味はないんですよ。必要なのは、リテラシーを高めることです。

こういった無意味な校則に、一体全体なんの意味があると言うのでしょうか。社会のルールを守ることを覚えさせるのが目的なら、大人でも守っていない、意味不明で人権侵害的なルールを守らせる必要がどこにあるのでしょうか。

上記の校則がバカバカしいものであることは、おそらくほとんどの人に納得してもらえます。

が、僕としてはさらに一歩踏み込み、

・学校に制服を着ていくこと
・髪を染めるの禁止
・ピアス禁止

などに対しても、文句を言いたいです。
これらの校則は人権侵害も甚だしく、誠に遺憾です。私立の中高ならまだしも、公立の学校が生徒のファッションに口出しするのはどう考えても筋が通りません。

そもそも、学校は軍隊と監獄がモデルだった

学校ってのは元々、将来の労働者予備軍を子供の頃から洗脳し、偉い人の言うことを疑わず、上司の言うことに逆らわない、真面目に働いてくれる労働者をたくさん作るための場所だったんです。

これね、僕が勝手にほざいてるんじゃなくて、フーコー先生という偉い人が言ってたんで間違いありませんよ。偉い人の言うことに間違いはないんです。

「監獄の誕生」って本を見れば、ちゃあんと書いてあります。

『監獄の誕生―監視と処罰』は、1975年に出版された。

近代以前における刑罰は、権力者の威光を示すために犯罪者の肉体に対して与えられるもの(公開の場で行われる四裂き刑、烙印、鞭打ちなど)であったが、近代以降の刑罰は犯罪者を「監獄」に収容し精神を矯正させるものとなった。

これは人間性を尊重した近代合理主義の成果と一般に思われているが、フーコーはこうした見方に疑問を呈する。監獄に入れられた人間は常に権力者のまなざしにより監視され、従順な身体であることを強要されている。

功利主義者として知られるベンサムが最小限の監視費用で犯罪者の更生を実現するための装置として考案したのが、パノプティコン(一望監視施設)と呼ばれる刑務所である。

さらに近代が生み出した軍隊、監獄、学校、工場、病院は、規則を内面化した従順な身体を造り出す装置として同一の原理に基づいていることを指摘した。本書は監獄の状況を調査し、その状況の改善を要求するフーコーの実践活動(監獄情報グループ)とも結びついていた。 本書は、社会が個人の肉体を訓練することによってその個人を規律化する方法を論じている。

情報源: ミシェル・フーコー – Wikipedia

やっぱりフーコー先生は素晴らしいことを言いますね。まさに青天の霹靂ですね。

自主的な考え方を捨てさせ、制度に守られていれば安心できるような連中を増やすための施設が学校です。これを、社会学者のイリッチ先生は学校化と呼びました。いやあ、さすがイリッチ先生。目からウロコですね。

時代が変わるスピードに、学校は全く追い付いていない

学校がそもそも、体制に逆らわない従順な労働者を子供の頃から育てるための施設だったことを考えれば、制服を着させたり指定された以外の髪型をしてたら怒られてしまうというのも納得です。

ところが、今更言うまでもありませんが、現代は上から言われたことを素直にやっていればそれで万事OKという時代ではありません。今ある大学や大企業だって、30年後にどれだけ残っているか。わかったもんではありません。

テクノロジーが進歩すればコンピュータやロボットが今ある仕事の半分以上を奪ってしまい、テクノロジー失業の時代が来る!とも言われています。今の小学生の65%は大学卒業後、まだ現在の世の中には存在していない職業に就くだろう、という予測だってあります。

いずれにせよ、これからの世の中で鍵になりそうな能力と言えば創造性みたいな分野の能力でしょう。これは上から与えられるモノではありません。学校の教育は、むしろ創造性を奪っています。こんなにバカバカしい話はありません。

教室でやる知識伝達型の集団授業や、個人の自由と個性を奪うための校則は、一刻も早くなくなるべきです。

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