ポイ捨てのアートに脳みそがフリーズした
お散歩をしていたら、こんなものがあって脳みそがフリーズしたのですが、ようやく脳みそがまともに動き出したので、どうして僕の脳みそがフリーズしたのか言語化してみました。
まずね、「ごみのポイ捨て、絶対ダメ!」という看板?の前に、空き缶のゴミが一列になって並んでるんですよ。そんなのよくあるじゃないか、みたいな感想を持つ人もいるのかも知れませんが、僕は衝撃を受けました。
世間では、ポイ捨てはいけない、とされています。でも、実際にはする人がいる。わかります。ゴミ箱はそこら中にあるわけでもないし、いつまでもゴミを手に持って歩くのが嫌だ→ポイ捨てという流れは、モラルを抜きにすれば至極まっとうだからです。
ところが、こいつはすごい。ポイ捨てするな、という看板の前にゴミが捨てられているのが面白いとかそういうことではなく、ゴミが一列に並べられているところがすごいんですよ。捨てていった人が意図した訳ではなく、スペース的に収まりが良かったからこうなっただけだとは思うんですが、ゴミをきちんと並べてオブジェにしたら、それは果たしてポイ捨てと呼べるのだろうか。という気持ちになります。
しかも、僕も最初は気付かなかったんですが、もう一度、左端をよく見てください。
コンビニか何かのレシートが、きれいに畳まれて置いてありますね。この几帳面さ、ヤバイですよ。それに対して看板の絵。無造作にほうり投げられた空き缶に、ぐちゃぐちゃになった紙くずが描かれていますね。きちんと畳んだ紙くずに、整列された空き缶。これは一体なんなのか。果たしてこれをポイ捨てと呼んでも良いのだろうか。
見つけた瞬間、脳みその処理が追い付かなくなってしばらく呆然としました。これはもう芸術ですよ。
日経新聞の「10分で分かる現代アート」という記事によれば、
大まかに定義すれば、現代社会の情勢や問題を反映し、美術史や社会への批評性を感じさせる作品のことを現代アートと呼びます。作品テーマと現代社会とにどれだけ接点があるかがポイントです。
なんだそうです。
現代社会の情勢や問題すを反映し、社会への批判性を感じさせられましたからね。今回のは現代アートだったと言えるわけです。そりゃ脳みそもフリーズしますわ。